先週の金曜日、7月14日より全国で公開されました、実写映画版「銀魂」。
そして、毎週月曜日(祝日の場合は火曜日)は、週末の興行収入ランキング発表日です。さて、気になる「銀魂」の1週目、今後を占う重要な週になります。果たして結果は!?
土日2日間で5億円越えの大ヒット!!
で、蓋を開けてみれば、週末の土日2日で5億4103万2900円と超がつくほどの大ヒット!初日の金曜日には、「パイレーツ・オブ・カリビアン」を抑えてデイリー1位も獲得しました。
そして、初日金曜日と3連休の4日間で、累計9.8億円。日本映画界でのヒットの指標となる10億円も軽々超えそうです!おそらく本日中には、10億円は超えることでしょうね笑
残念ながら、週末の動員記録ではポケモンに1位を譲りましたが、興行収入はこちらに軍配。まあポケモンよりも年齢層が上なんで、子供と大人の鑑賞料金の違いによるものですが。
発表、公開されるたびに批判も多く見られる漫画の実写化ですが、ひとまず興行成績的には大成功と言っていいでしょう!
今後どこまで伸ばせるか?
まだ1週目の数字なので、まだまだ数字は積めるでしょう。
よく、初日2日の数字を4倍にした数値が最終興行収入の目安になる、ということがよく言われます。ということは、20億はまず硬いということですね!
また、同じくジャンプ漫画の実写版「るろうに剣心 京都大火編」も初日4日間で約9.8億円という成績を残しています。銀魂とまるで同じですね。
「るろ剣」は最終52.2億円まで伸ばしたので、銀魂もこのくらいまで期待ができますね。見た人の感想もなかなか上々なので、割と難しい数字では無いかと。
続編も期待できる?
最終興行収入は、まあ少なく見積もっても30億円は下らないでしょう。完全に大ヒットです。
30億越えとなれば、るろ剣一作目とだいたい同じ。続編も期待できます。
銀魂は、るろ剣と同じ、ジャンプ連載でワーナー・ブラザーズ配給の映画作品。るろ剣と同じくらいヒットすれば、福田監督や他のスタッフ、キャストなどが声をあげるまでもなく、上が続編に意欲を見せるはずです。
福田監督がメガホンを取った作品の中でも、4日間の成績だけでダントツで最大のヒット作になりました。今後、福田監督の映画が今まで以上に注目されそうですね。「勇者ヨシヒコ」の映画化もあると思います。
一方の銀魂は、続編をやるとしたら、どのエピソードをやるんでしょうね?
とくに人気が高いのは、
- 真選組動乱篇
- 吉原炎上篇
- かぶき町四天王篇
- 金魂篇
あたりですかね。
今回のカブト狩りのエピソードのように、短いギャグも入ると思います。人気投票回とか、洞爺湖の仙人とか、幽霊旅館篇とか爆笑エピソードはたくさんあるのでこれも期待したいですね!笑
アニメも実写もヒットするってスゴイ!
銀魂は、アニメの方も映画が2本作られていてこちらもヒットしています。
1作目の「新訳紅桜篇」が10.7億円、2作目の「完結篇 万屋よ永遠なれ」は17億円。
アニメと実写の両方で映画が作られること自体スゴイのに、全てヒットさせてる漫画って他に無いですよね。
アニメと実写の両方で映画化された漫画といえば「ドラゴンボール」ですが、興行成績は言わなくてもわかりますよね。
ハガレンこと「鋼の錬金術師」が今年の12月に実写映画の公開が控えていますが、今のところの前評判はあまり良いとは言えません。
こうしてみると、銀魂の記録がどれだけ偉大なのかおわかりいたでけると思います。
なぜここまでヒットしたのか?
じゃあ、なぜここまで実写版「銀魂」がヒットしたのか?
漫画の実写映画がヒットするパターンはいくつかあると思います。
- 原作の圧倒的人気で力押しするパターン
「進撃の巨人」「GANTZ」「20世紀少年」など - キャスト人気でファンを囲い込んだパターン
「暗殺教室」「ROOKIES」など - キャストが頑張ったパターン
「カイジ」「デスノート」など - 監督をはじめとしたスタッフが頑張ったパターン
「るろ剣」など
1番目のパターンは、ダメ映画でもとにかく知名度と予告編などの露出で、無理やりヒットさせるパターンです。ただ、続編で大きく成績を落としかねないのと、予告編の前評判で大ゴケにつながりかねない場合もあります(例:「テラフォーマーズ」)。
キャスト人気でヒットさせる作品は、ジャニーズ主演作が多いですね。
銀魂は、この中でいえば3,4番に当てはまるかと思います。福田監督はじめ、関わった人たちの原作愛が満ち溢れた映画でした。
しかし、ヒットの要因はそれだけでは無かったように思います。
まず、銀魂の作風によるもの。
もともと、銀魂にはメタフィクションの要素もふんだんに盛り込まれていて、漫画の実写化に対する風当たりの強さとか平気でネタにできる土台がすでに出来上がっています。
実写化発表時の原作者・空知英秋先生のコメントにもありましたが、実写になった映像がたとえコスプレ学芸会になったとしても、それはそれで銀魂らしいっちゃらしいと片付けてしまえるんですよね。それがしっかりギャグになるというか。
そして、コスプレ学芸会をおもしろくできるのが「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田監督です。空知先生の指名とも言える起用でしが、まさにこの人しかいないと言える人選だと思います。
ギャグ漫画であれば、どんな作品でも実写映画版が許されるというわけでは無いんですよ。原作のギャグが実写になることで、めちゃくちゃ寒いシーンになってしまうこともある、というかそういうパターンが割と多いですよね。銀魂はその点、うまかったな〜。
それと、他の漫画実写と違うのは、アニメ版の全面協力を得られたことかな。
アニメの本放送で、アニメ版万屋3人の声優さんが実写化に対してコメントしたり、アニメの予告編に実写版万屋3人がアフレコしたり、双方でいい具合に影響し合ってましたね。
これは、今回の実写版制作委員会に、アニメを放送しているテレビ東京、アニメの映像ソフトや音楽の販売をしているアニプレックス、アニメの広告代理店を務める電通が名を連ねていることも大きいでしょう。電通って最近よく批判されるけど、ヒット請負人としてはやっぱり優秀なんだよね・・・
あとは、もともと原作が日本を舞台(?)にしている作品なので、日本人キャストが合っていたことも良かったんですね。
このように、いろいろな要素が噛み合って、今回の実写版「銀魂」のヒットにつながったんじゃないかな、と僕は思うわけです。
なんか上手くまとまらないけど、だいたいこんな感じだと思います笑
まだ、見てない人は見てみると良いよ
最近のコメント