電子書籍で復活!熊倉裕一先生の「王ドロボウJING」を知っているか?

先日、とてつもなく嬉しいニュースが飛び込んできました。

超名作「王ドロボウJING(ジン)」電子書籍化決定!

並びに、原作者熊倉裕一先生の安否確認!!

やったね!!!

知らん人がこのニュースを聞いても、とくになんの感情もわかないと思います。

でも知ってる人、ファンからすればすごいニュースだし、来る電子書籍の配信日が待ちきれないんだよ。

これを機に、知らん人も「JING」の魅力を知ってぜひ読んでほしいなあ、と思います。

「JING」ってどんな漫画?

原作者 熊倉裕一
掲載 コミックボンボン1995年4月号〜1998年5月号(「王ドロボウJING」)
月刊マガジンZ1999年8月号〜2005年7月号(「KING OF BANDIT JING」)
関数 「王ドロボウJING」全7巻
「KING OF BANDIT JING」既刊7巻

「王ドロボウJING」は、今は亡き講談社が発行していた、児童向け漫画雑誌コミックボンボン1995年4月号より連載がスタートしたファンタジー漫画。

「輝くものは星さえも 尊きものは命すら 森羅万象 たちまち盗む 王ドロボウ」の末裔である少年・ジンと、その相棒で人語を話す黒い鳥(カラス?)キールが主役の冒険ファンタジーです。

主人公ジンと相棒キール

左がキール、右がジン
©熊倉裕一/講談社

最初の頃は、コミックボンボンでの連載でしたが、もともと独特だった作風が連載を重ねるにつれ、さらに作風・画風ともに洗練されていき、雑誌の読者層とは少し剥離してしまいます。そこで、年齢層が上の月刊マガジンZへと掲載誌を移し、タイトルも「KING OF BANDIT JING」と改題して続くことになりました。

タイトルの通り、ジンがこの世に存在するあらゆるお宝を求め、盗み出すというのが基本ストーリーとなっています。

ただ、同じ泥棒を主役としている「ルパン三世」と違うのは、そのお宝というのが金銀財宝だけでなく、

  • 番いの人魚
  • 超絶美味なブドウ
  • 不老不死の術
  • 人の夢を閉じ込めた玉

などなど、不思議あふれるものがメインの狙いという点です。

それ以外にも、「JING」にはいろいろな魅力があります。

物語の舞台

「JING」の物語の舞台は一定していません。

というのも、一度目的を終えたあと、ジンは次なる目的地に旅立つのですが、その目的地というのが前の地とは世界観がガラッと変わってしまうのです。

泥棒の都

©熊倉裕一/講談社

てっぺんで厳重に保管されていると噂される「ダブルマーメイド」を狙って、世界各地から様々な泥棒が集う街「泥棒の都」。

海に漂う幽霊船の中で運営されているカジノ

©熊倉裕一/講談社

海に漂う幽霊船の中には、巨大なカジノがあったり。

海上都市

©熊倉裕一/講談社

海上都市では、仮面”武闘“会なる催しが開催されていたり。

とにかく、様々な舞台が登場します。

ヒロインたち

舞台が変われば、登場人物もガラリと変わります。

シリーズ通して共通する登場人物は、実はジンとキールだけ。ヒロインまでもが、一期一会なんです!

しかも、最後は必ずジンに惚れるという・・・

泥棒猫・キルシュ

©熊倉裕一/講談社

電気を盗む”盗電団”のリーダー、

ロゼ

©熊倉裕一/講談社

ジンを逮捕しようとした警官娘、

ステア

©熊倉裕一/講談社

海上都市の王女様など、行く先々で女性を虜にします。

物語に出てくる各ヒロインは、映画「007(ダブルオーセブン)」のボンドガールにちなんで、ジンガールなんて呼ばれることもあります。

類稀なる画力

連載初期こそ、「ドラゴンボール」の鳥山明風をもう少しアレンジしたような、少年漫画らしい画風でしたが、連載を重ねるにつれてまるで絵画のような美麗な作画に変化していきました。

「王ドロボウJING」のラストシーン

「王ドロボウJING」のラストシーン
©熊倉裕一/講談社

「KING OF BANDIT JING」のカラーイラスト

「KING OF BANDIT JING」のカラーイラスト
©熊倉裕一/講談社

主人公のジンも、だんだんと大人びたデザインに変わり、もはや同一人物に見えないほどに。

「王ドロボウJING」のジン(&キール)

「王ドロボウJING」のジン(&キール)
©熊倉裕一/講談社

「KING OF BANDIT JING」のジン

「KING OF BANDIT JING」のジン
©熊倉裕一/講談社

熊倉先生は、ディズニー映画の名作「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のティム・バートン監督の影響を強く受けているそうです。

スクリーントーンの使い方が非常に凝っていて、「アイシー スクリーン テクニカルギャラリー 2」というスクリーントーンの使い方の教本で、作例イラストも書き下ろしています。ちなみに、僕はたまたま機会があってその原画を見たことがあるのですが、かなりすごかった・・・

いよいよジンが帰ってくる

まだまだ、語りたいことは山ほどあるのですが、ひとまずこの辺で。

7月末には、電子書籍でいよいよ「JING」が読めるわけですね〜!

もちろん、僕は続編の「KING OF~」も所持していたのですが、友人に何冊か貸したままでして・・・
新しく買っても良いかな、とは思っていたのですが、今回電子書籍になるということでちょうど良い感じになりました笑

ただ、何より熊倉先生の安否が確認できたことが1番大きいですね。「KING OF~」をひとまず終わらせたあと(一応、未完扱い)、新作「Q&A」の連載を始めたのですがすぐに体調不良のため休載。それが、2006年のことです。つまり、11年前。

それから一切の音沙汰もなく、ファンとしては非常に心配だったんですよね・・・

現在、漫画が描けるかどうかは不明ですが、ひとまず体調を整えて、目処が立てば「Q&A」の続きや、「JING」シリーズの新作が見れれば良いな、と思っています!